山口市の大内御堀(現 氷上)にある興隆寺にあの、日本画家の雪舟をご祭神として祀る雪舟神社が建立される予定らしいです。

雪舟(せっしゅう)といえば、生まれは備中(岡山県あたり)ですが、全盛期の創作活動を山口で行ったことで、山口にゆかりの深い画家として知られています。

その雪舟を信仰対象として祀る神社が出来るというのですから、ぜひお参りしてみたいですよね?

雪舟神社の地鎮祭

2018年3月にたまたま興隆寺を訪れたとき、人が沢山集まっていました。

ガレージは車がびっしり埋まっており、いつもは静かな境内は多くの人でガヤガヤしていたので、不思議に思っていたら、その日は雪舟神社を建立するための地鎮祭が行われていたのです。

地鎮祭とは、日本古来の伝統神事で、建物を建てる際に土地の神に許しをもらい、さらに工事の無事竣工を祈願するものです。

私たちはその場に偶然居合わせただけでしたが、以前から住職とは顔なじみであったため、地鎮祭の後の講演会を拝聴することが出来ました。

山水図屏風の中に興隆寺が!?

そんなわけで、雪舟神社の地鎮祭の後の講演会に参加させていただきました。

話の中で、最も耳を引いたのが、雪舟の山水図屏風のとある作品の中に、興隆寺が描かれているという話でした。

これはあくまでも仮説らしいので、裏の取れた情報ではありませんが、その絵を見ると確かに、興隆寺とその周辺の地形にそっくりです。

そもそも、雪舟は全盛期に山口県で創作活動をしたので、山口でも歴史ある寺院の一つである興隆寺が作品の中に描かれていても全然不思議ではありません。

その仮説は概ね正しいに違いありません。

興隆寺に雪舟神社が建立されるに至った縁起としては十分だといえます。

雪舟の神格化

日本画界では、雪舟の影響はあまりにも大きく、後世が雪舟を日本画の神として崇める動きは連綿とあります。

しかし、これまで、神社のご祭神として祭られる事はありませんでした。

今に至って、前代未聞の試みとして、ついに雪舟が日本の神様として祀られる事となったのです。

雪舟神社が出来たら、芸術の神、特に日本画の道を志す者たちの崇拝対象として信仰されるに違いありません。

工事は難航している?

雪舟神社は2018年の3月に地鎮祭が行われたわけですが、その後、すぐに着工には至らなかったようです。

11月に入った先日、「もう出来た頃かもしれない」と様子を見に行ってみると、まだ何も建っていない状況でした。

予算の問題か、あるいは雪舟を神格化する事が問題になったのか…

理由はわかりませんでしたが、影ながら見守りたいと思います。