今回は山口市の仁保の上郷にある革靴ブランドIKEMAさんをご紹介します。
沖縄からご家族で移住してこられたIKEMAさん。
仁保の静かな環境で、日々靴の制作をしていらっしゃいます。
私も一度、工房を訪ねたことがあります。
そこは仁保の美しい自然が広がる山間にひっそりと佇んでいました。
大自然のエネルギーを受けて、美味しい空気を吸いながら、靴を作っておられました。
今では山口に留まらず全国から注文があり、1年待ちという、大人気のIKEMAさんですが、ここに至るまでに、紆余曲折な経緯があったようです。
IKEMAさんまとめ

IKEMAさんについてはONESTORYさんの記事とすむ住む山口さんの記事がほぼ完全版なので、ここではそれらの記事から要点を引用してまとめたいと思います。
お店について
- 既製品は用意しておらず、全てオーダーを受けてから作る
- 注文してから完成するまでに1年以上待たなければいけないほどの人気
- お客さんの多くは、チラシや受注会がきっかけ
- 『IKEMA』の靴をオーダーするためには、工房を直接訪れるか、受注会に参加するしか方法がない
- 仁保の工房で採寸し、デザインの打ち合わせをする
- 1回の受注会で50~60足ものオーダーが入る
- 『IKEMA』の認知度アップには、購入したお客さんの口コミが大きく貢献
- お客さんの年齢層はバラバラ
- 最高年齢だと95歳のおばあちゃんが履いている
これまでの経緯
- 故郷である沖縄の伊良部島から上京して浅草の寿司屋に住み込みで働く
- その後、職を変えながら東京と沖縄本島、宮古島を行き来し、宮古島で飲食の仕事に就いていた時に、浅草時代に知り合った靴職人の靴を作る姿が格好良かったのを思い出し、靴職人を目指そうと決意
- 資金を貯めるために、独立して居酒屋を経営したところ繁盛したため、『いけま商店』という雑貨屋も始める
- 店内に靴の工房を作り、勉強がてらに革のサンダルを作って店に出したところ、徐々に人気を集めるように
- 靴作りは独学で学んだ
- スニーカーから高級靴まで、日本、イギリス、イタリアなどの様々なタイプの靴を解体、再度組み立てることで、作り方を身につけた
- 昔から思い描いていた山での暮らしを実現するために、日本各地の候補地を訪ね歩き、最終的に巡り合えたのが山口市仁保(にほ)だった
- 移住後の半年間は何も仕事がなかった
革靴へのこだわり
- モチーフになっているのは、16世紀から18世紀にかけてヨーロッパで履かれていた無駄のない機能的な革靴
- 使われているのは、履き込んでいくうちに経年変化が楽しめる、植物タンニンなめしによるヌメ革。
- 一枚革で作っていること
- 理想の靴を追求するために、扱いにくくても丈夫で厚い革を用い、ロスの出やすい1枚革で使うという贅沢な靴作りを実践
- 1枚革だと革の縫い目や継ぎ目が足に当たることがないので、快適な履き心地にも貢献
- 一般的な靴作りでは使われることがないであろう、3mmという分厚い革を使っている
- 革の魅力は使い込むほどになじんでいくこと
- 多くのお客さんが、革を育てるようにかわいがってくれている
靴のサイズ
レングス(長さ)で21~30cm、ワイズ(幅)でBから3Eまでという幅広いサイズを用意。
デザインの種類
- 最もベーシックな「ヨーロッパタイプ」
- モンキーブーツのようにアイレット(靴紐を通す穴)の数が多い「アメリカンタイプ」
- シューレースの替わりにストラップがついた「ストラップタイプ」
それぞれ「ローカット」と「ハイカット」を選択できる。
IKEMA
住所:〒753-0301 山口県山口市 仁保上郷2231-2
地図:https://goo.gl/maps/Rax3VaJcc4s
駐車場:なし(前の道にとめられます)
オフィシャルサイト:
リンク:Facebook
※こちらは記事作成時の情報です。