例えば、香川県なら「うどん県」、大分県なら「おんせん県」など、都道府県が「もう一つの県名を持つ」という動きは少し前から流行しています。
もう一つの県名を名乗ることで、その土地の強みが何かがひと目でわかります。
そうした動きは、最近都道府県名にとどまらず、下位行政区画である市町村名にも波及しています。
そうした中で、山口市にはもう一つの市名があります。
「クリスマス市」です。
なぜ山口市はクリスマス市なの?
なぜ、山口市はクリスマス市なのか?
サビエル記念聖堂があるから?
じゃあ、なぜ山口市にはサビエル記念聖堂があるの?
それはね、かつて現在の山口市のエリアを治めていた殿様、大内氏がフランシスコ=ザビエルと仲良しだったからだよ!
山口には大内氏とザビエルの友好の歴史がある
室町時代、守護として山口を中心に治めていた大内氏は、京都をはじめ朝鮮半島や中国大陸から様々な文化、学問、宗教を取り入れ、西国一といわれるほどの経済的発展とともに文化あふれる個性的なまちづくりを行いました。
代31代当主大内義隆は、フランシスコ=ザビエルの布教の願いを寛容な心で受入れ、翌1552年旧暦12月9日(西暦12月4日)、山口の地で降誕祭が行われました。
これが日本で初めてクリスマスが祝われた日と記録されています。
江戸時代に入って、徳川江戸幕府により、鎖国やキリシタン弾圧が行われましたが、戦国時代には全国的にキリシタンを受け入れる姿勢でした。
織田信長、豊臣秀吉などはキリシタンにとても寛容で、大内氏もその中の一人でした。
キリスト教徒にとって一年で最も大事な祭事である降誕祭(クリスマス)を山口で行ったのですから、ザビエルと大内氏の間柄はとても良好な関係だったと窺い知れます。
12月はクリスマスイベントがたくさん
山口市はクリスマス市ということで、12月は様々なイベントが催されます。
サビエル記念聖堂の「光誕祭」、瑠璃光寺、雪舟庭のライトアップを始め、様々な催しが企画されます。
詳細は、クリスマス市のホームページにて!