田舎でやっても「儲からない」と言われるゲストハウスや民泊ですが、やり方次第では可能性があると思います。

ゲストハウス・民泊は安い

ゲストハウスとか民泊って、どういうイメージありますか?

建物は「普通の家」で、料金は「ホテルより安い」というイメージなのかなと思います。

ゲストハウスと民泊の違い

二者は並べて論じられることが多いですが、法的には明確な違いがあります。

ゲストハウスは簡易宿泊施設で、1泊から宿泊可能。

民泊は賃貸借契約となり、7日以上の宿泊が必要です。

しかし、戦闘力をどんどん上げてゆく作者の心理が働く

ゲストハウス!民泊!って言いながら、もう、普通のホテルやん!みたいなw

もともと戦闘力10ぐらいのキャラで、53万のフリーザにボコボコにされていたクリリンが最終的に戦闘力1億みたいなw

結局サービスをちゃんとし始めると、コストばっかりかかります。

かといって、「ゲストハウス・民泊=安い」みたいな部分があるから、それを貫くと赤字だし、値上げすると誰も泊まらない。

大手ホテルみたいに部屋を作りこむと、そりゃ採算取れませんわ…

ユーザー視点から見ても、ゲストハウスや民泊なんて適当でいい

別の記事で紹介した古民家やまね(超民家やまね)なんて、めっちゃ適当でしたからね!

ただ、空いてる部屋があって、「ここ使ってね。じゃ。」みたいな。

晩御飯もついでに一緒に食べる。

翌朝起きたら誰も居なくて、「出るとき鍵閉めなくていいですよ」みたいな軽さ。

ぼくら宿泊客に裂いた時間と労力はほとんど無し。

それでいいんですよ。

それが正解。

だって、ホテルじゃないんだから。

勘違いした人が「差別化!」とか言ってサービスを作りこむから、ゲストハウス・民泊市場が難しくなる。

そんなニーズありませんって。

「おれは客だぞ!」と威張って、充実したサービスを求める人には、湯田温泉の古希庵(一泊10万円ぐらい)に案内すればいいんです。

だって、弱小ゲストハウスがサービスでどんなにがんばっても、古希庵に勝てませんから。

本当の差別化はテレビを置くことじゃない

民泊には民泊の良さが、ゲストハウスにはゲストハウスの良さがあるし、経営者視点でも民泊やゲストハウスだからこそロスカットできる部分ってあると思うんですよね。

例えば、田舎の広い間取りの家ならば、自分も住みながら、水道光熱費を経費に出来たり。

「集客!」「差別化!」といいながら、テレビ置いたり、ホテルみたいにするのって、ズレてるというか、差別化でも何でも無いですよね。

「民泊」という字をもう一度よく見てくださいよ。

民家に泊まるから「民泊」なんです。

逆に、安い値段で一晩雨風しのげて感謝したいほどです。

9割の人口が都市に住む現代日本において、「田舎であること」自体がマイノリティーです。

スローライフのおすそわけを貰って、リアルな田舎生活を体験できて。

充実した素敵な時間が過ごせる。

それだけで十分。

むしろ、それこそが究極の差別化なのではないでしょうか?

ゲストハウスや民泊が採算を取るには

ゲストハウスや民泊が採算を取るにはどうすれば良いか?

ここで言及するのは特に田舎の場合ですね。

筆者なりの考えを提示します。

まずはコストカット

宿泊客に対して、いかに「時間」と「手間」と「コスト」をかけない仕組みを作るか。

そしていかに施設を「兼用」にできるかにかかっていると思います。

「兼用」とはつまり、本来別の用途のものを、必要に応じて宿泊施設としても利用できる状態にしておくことです。

田舎では特に恒久的な集客は見込めないので、一つの建物をゲストハウスや民泊専用の建物にしてしまうと、大きなリスクになります。

そこで、例えば、普段は何かの制作工房として使っている建物を、お客さんが来れば宿泊施設としても開放できるようにするという試みならば、リスクはありません。

次に付加価値

田舎ならではの付加価値として、特別な何かを提供しなくても、「田舎に泊まった」という体験そのものが付加価値になります。

逆に「田舎らしさ」をより強く感じてもらうためには、過度なサービスよりも、野放しの方が良かったりします。

ノーコストで出来る最高のサービス、「ほったらかし」。

例えば、一つのアイデアとして「自転車に乗れる」とかもいいですよ。

田舎は車社会、移動には車が必須で、自転車に乗っている人は少ないです。

しかし、視界が遮断された車の窓から見える風景よりも、360度ビューの自転車の方が田舎の景色を存分に味わえます。

ゲストハウスに自転車が置いてあって、自由に乗ってサイクリングできるサービスって最高だと思いません?

自転車なら、テレビ置くよりよっぽど安いですよ。